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蝦夷あわびとは

クロアワビの北方系亜種で、本来は寒冷地だけにいたものが増殖や移植によって生息域が広がりました。茨城県以北本州太平洋側、北海道日本海側、津軽海峡。沿海州、朝鮮半島、中国河北省など。水深10メートルよりも浅場に生息しています。餌は海藻で「昆布・わかめ・あらめ」などです。

流通量はクロアワビよりも多く、国産では一番豊富。

ただ、養殖物では小さなものが多いとは言え、値段はクロアワビよりも安いものの、高級食材の地位を維持しています。

日本から世界に広まった「“養殖”蝦夷あわび」

本来、蝦夷あわびは韓国・中国には生息していませんでした。

繁殖力が高く、価格の高い蝦夷あわびに目を付けた韓国や中国が日本より蝦夷あわびを輸入し、養殖場を拡大させていきました。

減りゆく「天然あわび」、増える「養殖あわび」

1970年代以降、天然あわびの漁獲高は減少の一途を辿り、それに伴い養殖あわびのニーズも高まってきました。

世界に目を向けると、韓国産あわびが世界の生産量の80%を占め、韓国以外の輸入あわびが15%、元正榮北日本水産が3%、日本国内の他社が2%を占めていたと推計されます。

近年の世界の漁獲量を見ると、見ると、横ばい状態が続いており、日本の漁獲量は減少傾向にあります。

そのような背景の中で、世界的に「養殖あわび」の存在感が増し、2000年以降は特に中国の「養殖あわび」の生産量が驚異的に伸び​ており、養殖あわびマーケットを占拠しています。

​また「天然あわび」の生態にも変化が見られ、近年ではその評価が変わりつつあります。

環境変化による「“天然”蝦夷あわび」の品質低下

​また「天然あわび」の生態にも変化が見られ、近年ではその評価にも変化が見られます。

自然資源ということで、成長は安定するものではないが、近年の温暖化の影響を受け、痩せた天然あわびが増え、塩味が濃くなる傾向にあります。

​また、天然素材であるがゆえに「筋肉の硬さ」や「磯臭さ」を敬遠する消費者も増加しています。

韓国から日本に輸出される「“養殖”蝦夷あわび」

日本の飲食店やネット通販で出回る価格の安いあわびの大半が「韓国産の養殖蝦夷あわび」です。

 

韓国産の養殖あわびは、海面での筏方式で飼育されています。飼育環境に差があり、肝に砂や不純物が付着するケースが見られます。


また、日本では餌として与えない昆布を餌として与えているせいか、痩せたあわびが多く、味の深みが弱く感じられます。

 

ただ、韓国政府の国策事業であり、補助金が出ており、養殖場の規模が大きく販売価格が日本産よりもかなり安いのが特徴です。